線香花火

ガッシャンッ


トーーン、トーン、トン…



誰もが入ると思っただろう。



感動して気持ちが膨らんでいたあたしは、肩を落とす。



千夏「…外れちゃった。」



綾乃「でも珍しいね、先輩が外すなんて。」

なんて不思議そうな顔をしている。


そうなんだ。


呆然と立っている先輩のところにキャプテン?らしき人が来て何か話している。



キャプテン?「よし、今日の活動は終わりだ。各自しっかり休むように!解散。」



選手達が散らばると同時にギャラリーもどんどん散らばって行く。



綾乃「うちらもそろそろ帰ろっか?」


綾乃の言葉に頷いて体育館から出ようと振り向く。


キャー、キャー


するとなんだか急に周りが騒がしくなった。


ガシッ
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