おっきなONE WAY LOVE(仮)

「…どこ行ってた
電話にどうして出ない?」

「ごめんっ…気付かなくて…」


「どこ行ってたのか
聞いてんだよ!」


近くの壁をおもいっきり
殴り恭平の手からは
血がドクドクと流れていた

「…っ高校の時の友達と
遊んでて「男だろ?」


「え?」


「違うよ!」


「黙れよ!」


そう言って手をあげる


「やめて!
本当に違うから!
いやっ…」


ドンッ


「うっ…」


私の悲痛な叫びも虚しく
恭平は私のお腹を殴った


恭平は絶対に顔みたいな
見えるところは殴らない


だから私が言わなければ
誰にも気付いては貰えない


でも恭平から離れる勇気も
誰かに助けを求める勇気も
私にはなかった
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