おっきなONE WAY LOVE(仮)

夜風のいたずら

そんなことが続いていたある日


恭平からの電話で
また責められ罵倒され
もうどうでもよくなって
外に出た


何をするでもなく
ただぼーっと近所を歩いた


「守藤?」


急に名前を呼ばれて
我に返り辺りを見回す


そして声の主を見つけた…

「…ゆーき」


「え、おい
お前なんで泣いてんの?」

結木は焦りながら
私の涙を指で拭った


「なんでもないよ!」


私はその指をそっと
離した


私と結木の間に夏の夜風
が吹いた


でもその瞬間腕を引っ張られた


「…あのさ
見る気はなかったけど
風でTシャツがめくれた」


「えっ?」


慌ててTシャツを押さえる
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