おっきなONE WAY LOVE(仮)
「…何言ってんの?笑
ありえねーだろ
だいたい「旅行」


「え?」


「旅行の時に
あんたが美晴のこと
ずっと見てたの知ってるよ?

その時の結木が美晴を
見てた目は好きな人を
見る目だったもん」



しばらく私たちの間に
沈黙が流れる


それに堪えられなくて
お節介だとわかってるのに
私は続けた


「きっと結木なら
今の美晴を支えて
あげられるから」


「…勝手なことばっか
言ってんなよ」


「でも!」


私の言葉を無視して
結木は夜の闇に消えた


私はもう何も言えなかった
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