私、不良です
「青春を謳歌するなら
よそでやって。」
確かに屋上はラブシーンでも
使われている。
誰も居ない二人きりのとき
起こるハプニングとか…。
あぁ…考えただけで鳥肌が立つ。
「だから誤解だって」
スキンヘッドはまた叫び
私に近寄る。
「お前の屋上を
汚す気なんてさらさら無い。
こいつがいきなり襲ってきたんだ」
半信半疑で女子のほうを見た
女子は頭を痛そうに押さえ
起き上がっている。
スカートは短く髪の毛も茶髪で巻いていて
ナチュアラルメイクの今時の女子高生。
色気のない私とは正反対だ。