私、不良です
「告白ならよそでやってくれない?」
なぜスクールラブの設定に屋上があるのか。
私への陰謀か??
「告白じゃありません!!」
女子は立ち上がり
赤縁のメガネの奥の目をキリッとさせた。
まぁ、ちょっとは予想はしてたけど。
「あなたが不良のスキンヘッドですね!!」
小柄な体でスキンヘッドに近寄った。
女子は前のめりになって
拳を振り上げた。
―え!?
少数単位の速さで
勝敗がきまる。
女子が放った鋭いパンチは
スキンヘッドの大きな手の中に
押しこまれていた。
女子は舌打ちをし
今度は私をにらんだ。
私!?
待って、喧嘩は苦手だって。