私、不良です
エレベーターをまた使った。
人って楽なものに
つい手をのばすものだから。
今度は誰も乗らずに上階まで昇り
途中で降りて階段を昇り屋上に出た。
なんだか変なの。
「お前、何笑ってんだよ」
不器用に指先を動かして
鶴を折る不機嫌なスキンが指摘した。
「何が可笑しいですか!?」
アリスは戸惑っている。
「なんだろうね」
本当は自分でも驚いていた。
今、私は笑っていたなんて。
『目つきが悪い』
『冷めている』
そんな理由で私の周りから
人が消えていった。
でもなんだろう。
屋上の風は温かく感じた。