お子ちゃま☆彼氏


その日の夜は、海里の部屋にお邪魔して、ご飯の炊き方をイチからレクチャーしたんだ。

本当に全く炊き方を知らなかった海里に、

"いつの時代の人よ"

と、突っ込みたくもなったが、これが海里なんだと、たった1日で彼を理解した気になった。

それから私の部屋からカレーの材料を持って来て、野菜の洗い方から、お肉の扱い方、さらにガスコンロの使い方まで教えた。

海里は頭の出来は悪くないようで、教えればすんなり覚えていった。

ただ、好奇心が強いみたいで、無知のまま何でも挑戦したがる。

これが怖い。

「何してもいいけど、最初は私の見てる所でやってね。心配だから」

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