お子ちゃま☆彼氏


「ねぇ、海里。私ね、海里がすごく心配なの。今日だってすごくすごく心配で仕事中もずっと海里の事考えてた。

ねぇ。約束して。慣れるまで包丁と火だけは使わないって」

海里は私をジッと見てる。でも、急に真っ赤になった。

え? 私なんか変な事言った?

「な、なに?」

海里は真っ赤な顔のまま、

「それって。オレの事、気になるって事? オレの事、好きって思っていい?」

うぁっ! 私、何気に告白ちっくな事しちゃった?

イヤ、心配しただけだよね?

本当に?
私は海里を心配なだけ?

頭の中でグルグル考えてる私に海里はニッコリ笑って言ったんだ。

「オレは夢ちゃんが好きだよ」

今度は私が真っ赤になる番だった。

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