逝く前に




泣いてる従兄弟の姿もその中にあった。




小さい頃から一緒に遊んで、馬鹿やっていた年の近い仲良しの従兄弟。








「何で死んだんだよ……馬鹿野郎……」








俺の為に泣いてくれている。




棺の中を覗きながら、肩を震わせ涙を流していた。




辛かった……。




俺の死を悼んでくれる人がいる。




なのに、俺はそんな人の存在すら考えずに、命を絶った。




俺の命は俺の自由だから…と、遺される人の気持ちなんて考える事は一度もなかった。











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