Welcome to☆椿荘
警察署からの帰り道
散歩がてら
近くの川土手まで足を伸ばした


初夏の風が
気持ちよくすり抜ける


「あぁぁ~気持ちいい!」

大きく伸びをする私を見て
一朗はクスリと笑った

「椿さん、オッサンみたい…。」

「なにぃ??」

まだまだ傷の言えない顔に
幼さの残る笑みが浮かぶ

「こっちはね、連日連夜寝不足と精神的疲労で
10歳は老けこんじゃってんのよ。
白髪まで生えたっつうの。」

憎まれ口をたたくと
一朗が申し訳なさそうに頭を下げた

「本当にご迷惑をおかけしました。
今後は気をつけます。」



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