Welcome to☆椿荘
玄関を開けると
ブラウンのワンピースに白いジャケットを着た四十代くらいの女性が立っていた


「おじゃまいたします。」


上品に頭を下げて笑顔を見せる彼女の目尻のシワが印象的だ


「はじめまして。椿です。
寮の管理、及び寮母をしております。」

営業用のスマイルと名刺を渡す

心配性の親も居るから
と祖母が作ってくれた名刺はまだ固く白く光っていた


「ありがとうございます。
あ、紹介が遅れました…。」

彼女は私の名刺を乱暴に鞄に突っ込むと後ろを振り替えった
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