レンズのスガオ
「あはは、なんか委員長って、詩唯の印象とぴったりだよね!」

「そーぉ?」

昼休み、教室で女子三人でお弁当。
確かに、私、見た目はくそ真面目そうだけど。

「たまご、交換しよー。でさぁ、彩大丈夫かなぁ、図書委員なんて。」

「いーよー。図書委員なら大丈夫じゃない?別に、図書委員長とかじゃないんだし、だれにでも出来るって!」

「だって彩、本好きじゃないんだもん。」

「そこ?!」


きゃっきゃ言いながらのお弁当は、何だか楽しい。

「ちょっと、どいて?」

「あ、ごめん」

1人の男の子が、イスに座っている彩の後ろを通った。

「…今のって、関沢くん?だよね。」

「そーそー。入学式の新入生代表だった。」

……相変わらずのメガネ。同じクラスって知って、ちょっとビビった。
って、私も人の事言えないけど!
でも、何だか固定の友達も出来たみたいだし……そんなに内気でもないのだろう。
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