トーキョークラブ
今日の朝は、なんだかいつもとは違っているような気がした。
それはTHE EIGHTYsの初ワンマンツアーが始まる日だからなのか。それとも、ハルカのキスで目覚めたからなのか。
とにかく、朝日が眩しい。
「おはよ、響子」
まだ見慣れない金髪のハルカが、ベッドの上で目を擦るあたしの頭を撫でた。
ハルカは優しい笑顔で
もう一度、あたしの唇にキスをする。
「おはよ、ハルカ」
「今日は僕が朝ごはん作ったよ。今日から大変になるもんね」
「ハルカ…ありがと!」
久しぶりにハルカをぎゅっと抱きしめて、ハルカの匂いをそっと吸い込んだ。