夏の名前
すぐに戻ってきたニノの手には、アイスが握られていた。
「お礼です。」
差し出されたアイスを受け取る。
「ありがと。お揃い嫌がってたのに、いいの?」
ニノは答えず、自転車に乗る。
「良い場所があるんです。行きましょう。」
「…?わかった。」
アイスを落とさないように持ち替えて、またこぎ出す。
「はやく!溶けるじゃん!」
ニノ、ちょっとはしゃいでる?
「よし、トップスピード!」
思いきり、ペダルを踏み締めた。