鉄壁魔王と勇者
もとから、ジラルはどちらかというとスピード系の剣士で、打たれ弱かった。

(魔王の"教育"の賜物で、最近は多少は打たれ強くなっていたのだが。)

魔王は、ジラルが意識を失う直前までは、玉座から微動だにしていなかった。

しかし、自分の配下が、気を失ってしまったのを知ると、ようやく優雅に椅子から立ち上がったのだった。
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