鉄壁魔王と勇者
ジラルが慌てて剣をひくと、そのタイミングを見計らったように、勇者の拳が飛ぶ。

警戒していた剣ではなく、拳が出たというのもあったのだろう。

勇者の攻撃は、しっかりとジラルの腹に決まった。

ジラルはそのまま、魔王の座る玉座の脇を飛んでいき、魔王の背後の壁へとぶつかる。

「ぐっ!」

ジラルは、うめき声をあげ、そのまま意識を失う。
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