鉄壁魔王と勇者
魔王は、武器をしまうと護衛を呼んだ。

「こいつを…そうだな、地下牢に空きがあるから、ソコへ入れておけ」

幸いにも、勇者は命に別状は無かった。

魔王が無駄な殺生を好まないためだ。

気絶した勇者を護衛が牢へと連れて行く。

「ああ、そうだ。」

魔王は護衛を呼び止めた。

護衛(男だった)は、怪訝な顔で振り返る。

「一応、手当てしておいてやれ」
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