ペットショップ MARIMO
Ⅵ:子育て
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いつになく機嫌の悪い葉瑠。
一度は一生を全うしたペンタとの再会も果たし、喜んでると思っていたのだが。

「カジのカードがあれば大丈夫なのだ。カジは全部知ってるのだ」

ペンタも、シンシも、もちろんカジも、ペンタが寿命で死ぬことを知っていたのだ。

知らなかったのは葉瑠だけ。

つまり、ペンタが食べ物で死んだと思っていた時も、二度と食べ物で死んでほしくないと真珠に伝えた時も、葉瑠が一人で勘違いしていただけだったのだ。

普段から何も考えて無さそうなカジは別として、一緒に行動していたシンシぐらいには、違うことを伝えてほしかった。

そう思うと、体の中の不機嫌が表情に現れても仕方がないことだろう。

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