私だけの王子さま



‘ごめん’の後に、


こんな素敵な言葉を聞けるなんて、思わなかった。



‘好きだ’


たった三文字の言葉。



同じ三文字でも、



‘ごめん’と‘好きだ’は、全然違う…。






「委…員長…」


―――夢なんかじゃない。



目の前にいる委員長が、照れたように笑っている。



今、私の瞳から流れている涙は、


間違いなく、幸せの涙だった。




「委員長…!!」



私は、再び、



大切な人の胸の中へと、



飛び込んだ―――…。






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