結婚恋愛


「寂しかった?」

「・・・その・・・・・・寂しかった、です」


顔を真っ赤にしながら、美世が小さな声で答える


「聞こえないんだけどな〜」

「嫌です!もう言いません!!」


彬から離れて、美世は口を手で塞ぐ


「もう一回言ってよ」

「嫌です!!」


背中越しに抱きしめられ、彬がしつこく食い下がる

美世は家中を駆け回りながら、彬から逃げ回った

そんな騒がしい、新年だった


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