結婚恋愛


クールに、私は全然平気でした、と言うと思っていたから


「は、恥ずかしいので・・・離して、ください」


冷静さを取り戻して、美世は彬から視線を逸らす

今更ながら、抱き着いた自分が恥ずかしい


「嫌だよ。こんなこと、そう何度もあることじゃないからね」


彬が嫌な笑顔を浮かべている


「あ、あの・・・」

「寂しかった?」

「・・・・・・・・・の、ノーコメント、です」


素直に答えようとしない美世に、彬がしつこく尋ねる


< 649 / 706 >

この作品をシェア

pagetop