結婚恋愛


「妊娠したので」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


長い沈黙が続く

秘書課が無音に包まれていることに気づいた美世が、手帳に向けていた視線を上げた


「どうかしましたか?」

「今、何て言った?」

「・・・妊娠したので?」


聞こえていなかった?

美世が不思議そうに彬を見つめる


「え?・・・えっ?!」

「産婦人科にも行きましたので、確実です」


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