【短】君想い

、、私の事気にしてるんだろうな…
と思いながら気づいてないふりをする私は、嫌な奴だね…。


「私は何とかして帰るから2人で傘さして帰って?」
笑顔の凛ちゃんに私の胸はさらに痛んだ。

純の顔を見ると、残念そうな表情で俯いている。
あぁ…私が邪魔なんだね2人には、、


私はズキズキと痛む心を隠すように笑って2人を押した。

「蒼依?」
「蒼依ちゃん?」

不思議そうに首を傾げる2人に私は、、笑った。


『私さぁー!…実は教室に傘置いてあるんだぁ!!だから純は凛ちゃんを入れてあげて?』
「ほんとにあるの?蒼依ちゃん」

不安そうな顔をする凛ちゃんと目を合わせずに、純の傘を奪った。
『もぉー!凛ちゃん心配性だなぁー!!大丈夫だよ私は!!!』
「蒼依、、」

ダメだよ、、純
何も言わないで。

上手く笑えなくなる前に帰って…私が嫌な女の子だって分かる前に、、

そぉ思って2人を雨の中に突き出した。

『じゃあ!また明日』

私は返事なんか聞かずに校舎の中に引き返した。

溢れる涙を隠すように走りながら思った、、限界なんだなぁーって。

私はほんとに…ただ純が好きなんだなぁーって。





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