【短】君想い
君と私の背中を押すよ
―…
今日でけじめをつけよう。
もぉ忘れよう、、
絶対に、純には幸せでいてもらおう…!!
私が支度していると珍しく純が迎えに来た。
「おはよう蒼依!!昨日はサンキューな!!!」
『おはよう、、やけに嬉しそうだね』
朝からいつも以上に笑顔の純に、私は目を合わせないで言うと純は、急に私の肩を掴んで言った。
「あのさ…俺、、今日告ろうと思って」
一瞬息が詰まりそうになった、、でもちゃんと笑えてるって事は…覚悟出来てたのかもね、、
私は純を見つめた。
『好きなんだね、、凛ちゃんが凄く…』
「…あ、、あぁ!!って恥ずかしいだろっ!!」
『ははっ!純真っ赤だよ?』
顔を隠すように手で覆う純に、私は言った。
『伝えるなら、、ちゃーんと放課後教室にとか居てもらって口で伝えなよ?』
「お、、おう!!」
たどたどしい返事を返した純は、電車で凛ちゃんに会っても今日は上手く話せてなかった、、そりゃそうだよねー…
気持ち伝えるんだから、、
学校に着いた時、純は急に凛ちゃんの腕を掴んだ。
「藤原君?」
不思議そうに純を見上げる凛ちゃん。
「あ、、あのさぁ!今日話あるから…放課後教室に居て!!」
一瞬キョトンとした凛ちゃんだったけど、すぐにいつもの笑顔で「分かった!待ってるね!!」と返していた。
私は見てたんだー…言えた純の喜んでる顔も、凛ちゃんの嬉しそうな顔も。
そんな顔を見てると涙が出そうだから私は足早に教室へと向かった。