ラブレター
「え…わ、私?」
そう問いかけると「芽惟はあんたでしょ?」と言った。
芽惟って呼び捨て…

今思えば、隣の席じゃなかったら
私達出会ってなかったのかもしれないね。

「メール。彼氏から?って聞いてるの」
関係ないじゃん…。と言おうとした私。
でも怖かった…
「う、うん…」
不良男は何も言わないまま携帯を開き始めた。
何この人…。
「メアド交換して。」
不良男は携帯の画面を私に見せた。
しかも笑顔で…。
これは断れそうにない…。
「え、遠慮します…」
「何でかな?」
1トーン低くなった声。
私はそっと不良男の顔を見た。
でも笑顔だった。
こ、怖い…。
私は仕方なく携帯のアドレスを教える事にした。
最悪だ…。
不良男は「どーも♪」と良いながらさっそくメールをしていた。
不良男の名前は七瀬 桂兎(ななせ けいと)と言う名前らしい。
でも、私は絶対名前を呼ばないようにした。
ひろに…男にメアド教えるなって言われているから…
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