ラブレター
な、何で…
「芽惟の家。そこ?」
私は小さくうなずいた。
「へぇ-俺ここなんだよな」
そう言うと隣の部屋をトントンっと叩いていた。
ま、また…となり!?!?
「って…そんな事している場合じゃない…」
私は再び鍵に集中し始めた。
もう嫌だ…
何で閉まらないの…
「おまえ馬鹿か?反対なんだよ」
は、んたい?
私は鍵を逆に回してみた。
し、閉まった…。
「あ、ありがと…」
私はさっそくひろの元に向かおうとした。
走ろうとすると…
目の前にあの不良男が通せんぼうしていた。
「ど、どいてくれますか…?」
「嫌だよ?せっかく助けてあげたのにさ♪」
ニヤリと口元が動いた。
やばいような気がする…
♪~♪~♪
携帯のメール受信音が響いた。
「ひろ…」
『おーい?遅いぞ?
家にいるならいこうか?』
ひろ…優しい…
『うん…
ありがとう(*^_^*)』
そう返信すると鍵を取り出し、玄関を開けようとする。
でも、横からガン見されている…。
それを無視して部屋に入ろうとした。
ガンッ!!
玄関の戸を閉めようとすると何かが挟まる音がした。
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