魔法の切符
「あ・・・危ない・・・。」
「ご!ごめんなさい!!」
私は力を使い切って、その場に座り込んでしまった。
「・・・ケガ、してない?」
「うん。」
私は頷く。
「どうしても・・・言いたいことがあって・・・」
「・・・うん。」
「この切符…私には本当に魔法の切符だったの。あの日から毎日 楽しくなったの。毎朝 雅樹君に会えるのがうれしかったの。」
「…オレさぁすげぇさみしかったんですけど。」
雅樹君が言った。
「おせっかいだったかなとか、やっぱ友達のがいいんだとか…だけど日菜子がいいなら…それでよかった。」
「よくない。私は…雅樹君が すき」
「マジで効果あんな。てゆーか、先に魔法にかかったのオレの方みたい。」
その時、雅樹君の顔が近づいて…

「オレもすき」
真顔で言われました。
私は思わず顔が赤くなってしまった。
「クスッ」
「…なんでわらうの」
「いやぁ、かわいくて」





“素敵な出会いがありますように”
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