水たまり
担任の先生の話を適当に聞いている。

「今日はこれで終わりだ。それぞれ寮に帰って部屋の整理でもしてるんだな!はいっ!終わり。」

っえ?!もう帰っていいのっ!ずいぶんと適当な先生だな…
ま~帰れるんだからいいか~♪

「あの…もしかして…ゆーやちゃん…ですか?」
「?はいそうですけど…?」

っえ?!もう名前覚えてくれたのかな…?ってかなんと言う美人!!

「っあ!覚えてないかな…?」

ん?会ったことある?そう言われてみればどっかで見た事あるような…?

髪は長くて少しウェーブがかかっている。目はパッチリしてて、お人形さんみたい!しかも背が高くて絶対モテるタイプ。

…目の下にホクロがある…。??ホクロ…?!

「っあぁ!!!!もしかしてゆきちゃん?!」

「やっと思い出してくれた~?幼稚園一緒だったよね!」

「うんうん♪可愛くなってて分からなかった~♪」

「可愛くないよ~★優弥だってちっちゃくて可愛いよ!!」

「そんな事ないよ///ゆきちゃんは何寮?」

「あれっ?見てないの?優弥と一緒の3寮だよ!!!」

うそぉ~!!!友達と一緒の寮なんて…///
楽しそうだな~///


「優弥~!男子に教われないようにしなよ!」

??男子?

「ゆきちゃんってば~!3寮は女子寮だよ?何も心配いらないさ~。」

…あれっ?ゆきちゃんの反応がない!!わたし、変なこと言ったかな…!!  


「優弥って…天然ちゃん?3寮は男女一緒なんだよ?」

へ~。そうなんだ~。

……………ってぇぇぇぇええ??!!ちょ、ちょっと待ってっ!高校生の男女が1つ屋根の下って危険すぎるでしょ!!

「な////聞いてないよ~。なんでなんで??!!」

「3寮は推薦した人とか特別な人じゃなきゃ入れないんだよ?」

推薦??!わたし…推薦なんて受けてないよ~!

「ゆきちゃんは、推薦?」

「一応ね…。テニスで推薦もらったの!」

すごい…。さすがゆきちゃんだな~

「わたしはっ?!何も推薦とか受けてないんだけど?」

「ふふふ…。そのうち分かるわよ~♪いざっ!第3寮へ!」

ぇえ~!教えてくれないの?…ま~ゆきちゃんと一緒の寮だから何も心配は要らないか!







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