【完】甘いカラダ苦いココロ
 
 翔梧の長い指大きな手で髪をまさぐられるとたまらなく切なくなる。息を継ぐ余裕もない程奪われ続ける唇。お互いの何もかもが潤んで、カラダ中が湿り気を帯びてるのがわかる。

 二度目の夜、突然会うことになって、おもいっきり普段の薄いメイクで仕事服だった私は、直前まで会うのを躊躇していた。

「関係ない。どんな格好でも沙耶は可愛いよ」
 
 そんな遊び慣れたセリフと快楽であっけなく押しきられてしまったけど。
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