【完】甘いカラダ苦いココロ
「ショーゴ、なんかいい事でもあった?」
「……別に、なんで?」
「なんかスゴク優しく笑ってたから」
優しく笑ってた? 思いがけないRINAの言葉に驚く。
「なんだか雰囲気変わったね。柔らかくなった感じ?」
ココロを読まれたような、なんとなく気まずい気持ちになってRINAのカラダを強く抱き寄せた。
「何もないけど?」
「それなら、いいわ」
見つめ合う、RINAの頬がほんのり赤く色付く。
金曜の夜、街には人が溢れかえっている。
残業帰りのサラリーマン
夜遊びしている学生
浮き足立ってる恋人たち。