†プティットゥ・ミニョン・アムール† 小さな可愛い愛

何でこうなったのかは卒業式を終えた今でも分からない。
ただ、私達はこの高校の雰囲気に合わなかったんだと思うの。

この高校は椿がどうしても行きたいと言っていたところで、家から近くて校則もゆるゆるで
何より学費がとても安い私立で。

だから、パパもママも私をここに入れようとしたんだった。


ここの生徒達は、校則がゆるいためか、
格好ははちゃめちゃだった。
入学式はビックリしちゃった。

偏差値も標準の少し下だから、
こう言ったら悪いけど
中身よりも外見を気にする子ばかりで。

金髪やピアスなんてたくさんいたし、スカートだって
みっともないと思ってしまうくらい短い子ばかりだったの。


そんな中で私達は変な意味で目立ってしまったんだと思う。



“森ガール”であり、
“森ガール”を尊敬している
私達は。



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