夕陽の向う
たくさんの人達
3-1

元は中学校の先生をしている。
もう、教壇に立つことは無いかなと思うけれど。

最初に癌が発見されて、学校を休んだ時から、担任していた学年に向けて、いろいろと状況を報告してきた。
学年通信に病院から投稿したりして。

当時は、それほど死が差し迫っていたわけではなかったし、逆に、こんな経験はめったにできないことだから、皆にも実情を知ってもらいたいし、自分の為の記録にもなると思ったから。

転んでもただでは起きないぞといった感じで。

死ぬとは思っていなかったし。


でも、2度目の手術のころから、状況は厳しくなってきたし、あまり、ありのままを生徒に報告するのははばかられてきた。

それが、余命を宣告されて、自分にできることが限られていると感じた時、何をするのが最善だろうかと考えた。


そんな時、友人に「ブログを書いてみたら」と勧められた。

今となっては、もう教師の仕事もできないだろう。

ボランティア活動も難しいだろう。

でも、あまり他の人が経験していない、この自分の経験と考えたことを伝えることで、誰かの勇気や元気のもとになればうれしい。

たくさんのお世話になった人たちに、皆に会うわけにはいかないけれど、ブログを通じて少しでも多くの人に、ありがとうを伝えることができたら、すごくうれしい。


元はブログを書いてみようと思った。
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