REAL HOPE Ⅰ
「……」
ウトウトしていた私が気付くはずなかった
こんな所に来ていたなんて…
ココハドコデスカ?
無造作に止められたバイクや車
うるさいエンジン音に、何語かもよくわからない洋楽
「ジュンちゃんどうしたの?」
ハルマが私を呼ぶと、そこら辺にいたヤンキーみたいな人逹はハルマやレツに挨拶してから一斉に私へと視線を向けた。
ヤンキー達はまるで間抜け面のように一瞬ポカーンとして、直ぐに私から視線をそらした。
何なのこいつら?
てか何なのここ?
「あの、さ…ここ何処?」
ヤンキーだらけのこの場所で恐怖心を抱えながら少し前のハルマの服袖を掴んだ。
こんな所で一人になったら殺られる。
もはやハルマから離れたら終わる。
レツなんてとっくにどっか消えたし…
だいたいアイツが一番危ない気がする