REAL HOPE Ⅰ




ギギギーっと音を立てて木製の少し重い扉をあける




「ジュン遅かったじゃん。」





そう言って煙草に火をつけるツカサ、


「まぁちょっとね、」





私はゆっくりと隣のカウンター席へ歩くと



当たり前かのようにマスターがオレンジジュースを出した。



ここは家にいられない私の唯一の居場所



ずっといても文句を言わない優しいおじちゃんマスターがなかなか心地良いし




「ジュン何食う?」




何より話し相手だっている






< 3 / 302 >

この作品をシェア

pagetop