REAL HOPE Ⅰ



「う…わあぁッ!!」



男達は焦りながら道路をはいつくばう形で逃げて行く。



呆れるように立ち尽くす私に優しい声がかけられたのは、新しく来た見知らぬ男に手を握られてからだった。




「きみ平気?手、痣になってるよ。」




「え…」


鋭い目付き男の友達か何かなのか

そいつはさっきまで捕まれていた私の手首を優しく撫でる。




「あ…大丈夫。」



素早く手を引こうとした私に男は少し困ったように眉間にシワを寄せると


「女の子が痣なんて残したらダメだろ。俺達と一緒にいこう。な?良いよなレツ」



いやいや、こんな痣残んないでしょ


そもそも行くってどこにだろう。


薬局?それとも病院?




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