REAL HOPE Ⅰ



目の前の優しい男はあの目付きが鋭い男を見ていて



「良いってさ」



レツとか言う男は何も言葉を発してないのに、勝手に解釈したのか、また私に笑顔を向けた



「いや、本当平気なんで」





てか良いって言われてないし…



どっからどう見ても、あの人の目はウェルカムじゃない



しかも本当に怪我とかたいしたことないのに…




「ダメだ。心配だからほら来て」



そう言うと無理矢理私の怪我をしてない腕を引っ張って歩き出した。



街を行きゆく人をいつもはすり抜けて歩くのに


この時は何の妨げもなく歩けていたなんて気付くはずもなく



もちろん周辺にいる人逹の視線を集めていたなんて知るよしもなかった。




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