星の瞬く時間に

自転車に乗ったまま
恐る恐る前に進んで行くにつれ、
音も徐々に大きくなっていく。


この音…笛っぽい?


そう思ったのもつかの間、
音がぴたりと止んでしまった。

びっくりして自転車を止める。

調度公園の入口の前だった。
外灯の明かりが心強い。

入口を越えると
道は緩やかな斜面になっており、
道の両側には木が生い茂っている。

奥の方は、真っ暗で何も見えない。



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