夏の夢・夏の香り・私のトナリ
どのくらい、眠っただろうか…。
私は、ふと目が覚めて起き上がった。


横には気持ち良さそうに、ぐっすり眠りについている真琴の姿。


「……マコト……」



《カタン…》


暗闇の静寂の中、物音がして私は思わず振り向く。


暗くて良く分からないが、人の気配がする…。

「……メルよ、久しぶりだな」

低い男の声が、部屋中に響き渡る。


私は、その声に聞き覚えがあった……。
目を見開いて、身体が硬直して動かなくなる。


「貴方は……」


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