そして私は貴方を殺した
車を走らせカフェまで向かった。

『あ、美咲!
こっちこっち』

カフェに入ると奥の席から杏の呼ぶ声が聞こえた。

『いきなりごめんね‥‥』

『ううん、暇だったから全然いいよ。』

コーヒーを2つ頼み私達はまた会話に戻った。

『で、いきなりどうし‥―』

『ごめんっ!!』

私の言葉を遮り杏は急に謝りだす。
何を謝っているのか検討のつかない私はびっくりする他ない。

『ちょ‥杏?』

『‥‥実はね‥
勇気君‥から電話がきたの‥‥‥‥』

『‥‥‥え‥』

その言葉に私の頭は真っ白になった。

『"美咲と別れたんだ
だから遊ばないか"‥‥って‥』

私の思考が着いて行かないにも関わらず杏は続ける。

『‥あんまりしつこかったから‥‥
ルカに話したの。
そしたら‥"美咲と勇気君は別れてないよ"って言われて‥‥‥。
それなら話さないと、いけないって思って‥』

杏は罪悪感からか頭を下げている。

『そう。
話してくれてありがとう。』
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