人の恋を笑うな
初めてお互いの肌の温もりを感じあった


私の吐息と社長のしなやかな指


この人はまるでジャガーのようだ


私はなんに例えられるだろうか?


私達は朝方近くまで愛し合った


『乙女、今日はいい天気だぞ』と社長に起こされた


私は目を擦りながら社長を見た


『なんて顔してるんだ。でも昨日は綺麗だった。どんな女も足元に及ばないな』


『ありがとうございます』と私は顔を赤くして正座した


『コーヒー飲みたいな』


『すぐもってきます』私は部屋着に着替えてキッチンに行った


夢の一夜だった。社長が恋人なんだと初めて実感した


『お待たせしました』


『ありがとう』


社長は上半身裸のままコーヒーを飲んでいる


社長の身体はすごく胸板が厚かった顔は華奢なイメージなのに、鍛えた身体である


『社長はトレーニングジムとかいってるんですか?』


『時々かな…でも週一で空手の練習は行ってるよ』


『え、そうなんですか?』


『もう10年くらいは行ってる。精神面も鍛えられるからな。剣道とはまた違っておもしろいよ。乙女は何かしてたのか?』


『私、高校の時女の子ばかりでバンドしてましたよ。ベース弾けるし、歌もいけます』


『意外だな。夏子ちゃんとは音楽で繋がってるんじゃないか』


『3月に結婚する子はドラムしてたんですよ。あの時のガールズバンド集まるから何かしてあげなきゃって思ってます』


『結婚式は3月のいつくらい?』


『第一週目の日曜日です。友達の結婚式にでるのなんて久しぶりですよ』


『何着て行くの?』


『この歳でドレスもなんですから着物です』


『乙女の着物か…いいな。なんか想像したら変な気分になってきたぞ』と社長は私をまたベットに引き込んだ


『社長、ホントはH好き?』


『好きだよ』と笑いながらキスをしてきた


日曜日は一日社長といちゃいちゃしていた(笑)



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