人の恋を笑うな
アイノチカラ
2月に、バンド仲間だった瞳と会った。瞳はギターを弾いていて、ボーカルは私とツインボーカルであった


瞳は結婚して横浜で暮らしていた


『久しぶりだね、乙女。真由美の結婚式以来じゃない?』


『そんなになる?じゃあ5年ぶりか…どう結婚生活は』


『まだまだ子供に手がかかるから大変ね』


『だよね。みんなそうだよ。気楽なのは私くらいかな』


『彼氏はいるんでしょ』


『うん、一応。結婚はまだまだたけど』


『そうか。のんびり恋人ペースもいいかもね。私なんて出来ちゃった婚だから』と瞳は笑った


『紀子のお祝いどうしようか?』


『久しぶりにギターとベースで歌っちゃわない?』


『マジで?』


『私今もギター持ってるし、少し練習すればできると思う』


『私ベースなんて持っていないよ〜』


『そんなのレンタルとかできるわよ』


『曲は何するの?』


『私達の十八番よ、シーナ&ロケッツのプロポーズ!よくない?』


『うわあ〜懐かしい。ピッタリの曲だね』


『とにかく今週の日曜日に音あわさない?東京でどこか練習するところないかな』


そういえば会社の3階、空いてたな…


『うちの会社のビルに空き部屋があるの、社長に一度交渉してみるね』


『あとアンプだな…』


『それも…心辺りが。交渉してみる』


『頼りにしてるわよ』


なんか社長に怒られそうだけど、頼むしかない
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