人の恋を笑うな
私は仕事が終わり、ねねさんの家を訪ねてみた


仕事は休んでいると茂徳に聞いてたからだ


『こんばんは、ねねさん大丈夫?』


『あら乙女さん、大丈夫よ、あがってください』


『おめでとうございます。赤ちゃん、楽しみですね』


『ええ。今日病院いってきたらやっぱり仕事はしないほうがいいって…だから仕事辞めようと思うの』


『このまま茂徳と暮らしたらどうですか?』


『うん…でもあちらのご両親にお許しもらうまで、もう少しだけこの部屋にいるわ』


『頑張るんですね』


『ええ、私結構頑固なんです』


『私も報告あるんです。6月に三国ヶ丘社長と結婚することになりました』


『ええ!先輩と?びっくりだわ』


『3月にプロポーズされました』


『おめでとう、よかったわね。式呼んでくれる?』


『もちろんです』


『その頃は少しお腹大きいかもね』


ねねさんは聖母のような顔だった


『乙女さん、今日はうちで食べていかない?今パスタ作ってたの。生麺で』

『麺から作ってたんですか!すごい、棊子麺みたいですね』


『ソースにからんで美味しいのよ』


ソースはワカメとタケノコと木の芽を混ぜ合わせたグリーンの綺麗な色


『これ、すごい!木の芽の香りとタケノコの味が一気にきてワカメ美味しい!さすがプロ!』


私は下手くそなコメントでねねさんを笑わせた


『これからはねねさんに料理教えてもらいます』


『私でよければ』


その時、茂徳が部屋に入ってきた
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