人の恋を笑うな
『乙女、お前な、そんなじいさんに片思いなんて漫画にもないぞ!』


『じいさんじゃないわよ!まだ40だもん…初めてあったときから好きなの』


『一目惚れ?そんなの報われるわけないじゃないか!例え告白しても、会社に居づらくなるだけなんだぜ?』


『それもわかってる…だから告白もしないで悶々と過ごしてるんじゃない』


『だったらプロポーズの彼と真面目に付き合うほうがお前のためだぞ…』


『だからぁ!悩んでここにきたんじゃない!』


『…まったく。まあ…お前の事だから、よっぽどイケメンな社長なんだろうな…』


『かなり…』


『あの木村さんもいい男だし、結婚間近にフラれた男もイケメンだった…。お前の基準はいつもそこからだ…社長さんのホントのプライベートなんかお前知らないだろ?だったら、よくわかってる木村さんのほうが、いい付き合いできる。社長は社長だよ』


茂徳の言う通りである。所詮、私の片思いは夢物語的なもので、叶う事はないと思う


『乙女、もううろうろしてる歳でもないんだ、真剣に考えろよ。俺だって、ねねさんの事真剣に考えてる。何年かかっても見守りたい気持ちなんだ。離婚してすぐにどうこう言うつもりないよ。恋はいいもんだってわかってる

だから乙女の気持ちも多少はわかるさ。でも今は現実みる時期だと思わないか?』


夢と現実…その通りだ


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