人の恋を笑うな
社長を抱き起こすと、すごい熱を感じた


『社長しっかりしてください!体温計は?』私は社長をベットに寝かすと尋ねた

よくみるとベットサイドのテーブルに置いてあった


計ってみると40度を越していた!私は半ベソをかきながら救急車を呼ぼうとした


『乙女、ここに電話して来てもらって』と携帯を渡された


『桃井クリニック』そこに電話して、今の状態を説明した


お医者さんがくる間、私は社長の身体を拭いたり冷やしたりしていた


30分しないうちにインターフォンがなり、私は一階のロックを解いた


入ってきたのは、社長と同い年くらいの人だった


『武人大丈夫か?』と呼びかけながら診察をした


『風邪こじらせたみたいだな…点滴するか。お嬢さん手伝ってくれる?』


私は桃井先生の手伝いをした


『悪いな…桃井』


『かまわないよ。滅多に頼らないお前が頼ってくれたんだから』


点滴が効いてきたのか社長は眠っていく


『俺は高校の時の同級生なんだよ。クラブも同じでね。今は飲み仲間かな』


『じゃあ星野ねねさんって知ってますか?』


『知ってるもなにも、当時の俺の彼女だ、アハハ』


『そうなんですか!』


『高校卒業して別れたから、1年も付き合ってないけどね』


『俺はそんな事情あるから会った事ないけど、武人は卒業してからも、相談のったりよくしてやってたんじゃないかな。後輩の面倒見すごくいい奴だから』


なんか複雑…恋愛相関図が一気に広がった感じだった
< 83 / 180 >

この作品をシェア

pagetop