ソフトクリームを食べていると、光が隣で笑っていた。



『ん?』


スッっと、親指で私の口元についたアイスを取り、
そのままパクっと食べた。



その動作がすごく自然で…ボーッと見惚れた。




「美雨??ボーッとして…疲れた?」



ハッと我に返った瞬間 
顔が熱くなった。


胸がドキドキして苦しい。

一人、心の中でキャーキャー言っていると、アイスが溶けると怒られた。




「あっ、美雨!あれは?」

光の目線の方向を見ると、とても素敵なキャンドルのセットがあった。


急いで食べ終え見に行く。




「『これにしよう!』」


二人で顔を見合わせ笑った



「約束の時間まで、まだあるなぁ。」


『でも、あの二人らしいね。決めたらあっという間に結婚しちゃうんだもん。
ハァー、でも見たかったな。
由美ちゃんのウェディング姿…』


「恥ずかしいから二人だけでこっそり教会でなんてなー。」



「『…やりかねない』」


「『アハハハー!』」





< 95 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop