『お題』ください。短編小説の種になります
ヨウカは店主に、クイナが忘れたクチナシを渡した。

ニッコリ笑って。

「これ、だから」

店主は黙った。

「じゃあね。かくまってくれてありがとう」

ヨウカは手を振ると、行ってしまう。

『これ、だから』?

店主は考えた。




これはクチナシだ。

ハッ。

死人に口なし…ってことか。

もう二度と、何にもしゃべれないようにしてやるぞ。

…ってことか。


店主は冷や汗をかいた。


なかなか、怖い子だ。





おわり。
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