second〜切ない恋の物語〜
[1]ある日
沸いたお湯で作る、あつあつのゆず茶。

寒い今の時期には、これがないと生きていけない。

あのゆずの、ほろ苦さと甘さのミックスが、私の心を虜にさせた。

焼いたトーストには、たっぷりのマーガリン。

それを、朝の情報番組をみなから、ゆ〜っくり食べる。

食べ終わると、寝ぼけ眼のまま、ベランダの霜がたっぷりついたドアを開ける。

完全に目覚めさせる太陽の光が、いつもながら眩しい。

いつもは、このまま着替えやメイクをして大学へ行くけど、

今日は違う。

大学へ入学して一ヶ月。そろそろキャンパスライフも慣れたし、バイトでもしようと思っている。
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