second〜切ない恋の物語〜
店に着いたのは、

言われた時間より15分も早い。

第一印象はまず大丈夫だろう。

ドアの前で深い深呼吸をする。

今になって、心臓がドクドクしてくるなんて。





「おはようございます…」




カウンターにいた女子が不思議そうに私を見た。



「今日からお世話になる神野莉奈です。。」



女子は思い出したかの様に笑顔で言う。


「あぁ〜!聞いてますよ。店長呼びますね。」


そういうと、女子は奥へ消えてしまった。






店内を見渡す。

今日もオルゴールの音色。
柑橘系の香り。



「奥へどうぞって言ってますよ。」



女子は、そういうと私を奥へ案内してくれた。
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