second〜切ない恋の物語〜
「ねぇ、涼さんはどんな女が嫌い?」

「何?急に。」


それはチョコレートパフェを食べている時だった。


「知りたいの。」

「好きじゃなくて、嫌いなタイプ?」

「うん。」


好きだから、嫌われない様に努力したい。


「あんまりないけど、うるさい奴は嫌い。」

「私は大丈夫?」

「だから一緒にいるでしょうが。」

「良かった。」


パフェの容器の底をかき集めながら涼さんは続けた。

「あっ、後、処女は無理。」


……え?


「だって痛がるから、やりにくいんだよ。」

平気な顔でサラっと言った。




「私、処女だよ。」





「(笑)何言ってんの。彼氏いたんだろ?」



「ばれてた?(笑)」



精一杯の作り笑い。

聞かなきゃ良かった。

処女だって、本気にはしてくれないよね。

そうだよね…

こんなに落ち込むなら、あの時の彼としてれば良かった。

努力のしようがないよ。
< 104 / 200 >

この作品をシェア

pagetop